「願いを新たに」能楽師・松田若子さんよりメッセージ

当日、舞を奉納いただく、金沢の能楽師・松田若子さんよりメッセージをいただきました。

「井戸さんが、いつからか信楽のことを折に触れ話すようになりました。私は導かれたかのように、令和を迎えたゴールデンウィークに、何十年ぶりかの東大寺を参りました。そして、その翌月には、初めての竹生島を参詣することに。

紫香楽一宮新宮神社では「呉服」(くれは)という能の演目から、舞を奉納させて頂きます。役柄の織姫となって、新しい御代を寿ぎます。

今回は特別に衣装として、麻紙を用い、能の装束を模して拵えたものを纏います。

さあ、この信楽から、願いを新たに。
皆さまどうぞよろしくお願い申し上げます。」

[2019.9.23 松田若子]

特別出演の岡野弘幹さんからメッセージをいただきました。

今回の発願祭には、作曲家、サウンドアーティストとしてワールドワイドに活躍され、世界の聖地で演奏されている岡野弘幹さんにご出演いただきます。以下、岡野さんよりメッセージをいただきました。

「天平令和の発願祭
この9月29日に信楽で素晴らしいお祭りが行われます。

長く天河でご縁を頂く民俗情報工学研究家の井戸理恵子さんの呼びかけで始まるこのお祭り。
聖武天皇と行基上人によって発願された東大寺の大仏さま。日本中の人々一人一人の祈りによって建立される事を第一としたその発願の地。信楽。令和を迎えた今、その発願の願いに思いを馳せ皆で集いましょう。

私も演奏させて頂きます。
よろしくお願いいたします。」

岡野弘幹

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この地で鳳凰を呼ぶ、笙と竽(う)の響き・・・

聖武天皇、光明皇后がいらっしゃらなかったら、「雅楽」という芸能は日本に残っていなかったかもしれない。
遠く、ペルシャ、インド、中国を渡ってきた楽器もそれらが生まれた地にはすでになく、正倉院に遺っていたからこそ、復元されたものもある。
敦煌の壁画に描かれた天女がもつ楽器も「空想のもの」、と思われたものもあったそうだ。それほど、文化というものは時間とともに消えゆく。

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宝生流能楽師 松田若子さんがこの秋、金沢市文化活動賞を受賞されました!

 松田さん主催の「沢鏡会」(「能楽」に携わる、女性能楽師の技芸向上、伸展に寄与することを目的とした会を主催)は、 関連する他分野の文化と「能楽」を通じて、女流能楽師が様々な分野の方々と交流し、より能の世界への深みを感じ取って貰いつつ、芸を向上させて貰えるようにと活動されております。

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