元号とは時代を象徴するもの。

 日本人にとって元号とはその時代の象徴です。明治、大正、昭和、平成と、わたしたちはその時代を語る時、なんとはなしに元号を使います。

 そして、今年は新天皇のご即位とともにその元号が「令和」と改められた記念すべき年。「令和」は天平2年に書かれた万葉集の序文を典拠としております。

 「天平」それは聖武天皇が統治していた時代。平成の御世同様に天災が多い時代だったようです。その為、国の斎主として心を痛めた天皇はこの序文から十数年後の天平15年、国難を打破し、国を安寧に導くため、「乾坤相泰かに、萬代之福業を修めて、動植咸く 栄えんことを欲す」と大仏建立の発願を立てました。この発願がなされた土地が信楽だったのです。

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聖武天皇はなぜ、信楽の土地で発願したのか?

 聖武天皇はなぜ信楽の土地で発願したのか?ということを考えた時に、自ずと頭に浮かんだのは「琵琶湖」。近江と呼ばれたこの湖は、世界でも三番目に古い古代湖だという。日本の真ん中に位置する、巨大湖。そして、そこに降り注ぐ水は白山信仰を中心とした水。琵琶湖の周囲を中心として祀られる、この信仰の仏、十一面観世音菩薩はまさに水の神。

 聖武天皇、行基は水の神を祀る。琵琶湖を祀る。

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茶をいただく、こと。

伝統ある地域で経師を訪ねる。古い付き合いのある経師である。行くと必ずお茶が出てきた。厚い銅の茶托に繊細な使い古された茶碗。僅かばかりの緑色の汁がトロッと入っている。茶器を眺め、その使い心地のよさを確かめる。

一息つくと、掛け軸に描かれた文様や書が目に入ってくる。衝立の仕様を確かめる。季節を味わい、生活を楽しむ術がそこここに鏤められている。とても美しく、豊かに。主人の声がゆっくりと響く。ゆったりと、。

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遥かなる経緯に思いを馳せて(フライヤーが完成しました!)

信楽 発願の土地 天平令和の発願祭のフライヤーデザインが上がりました!とても美しい仕上がりです。

笙や竽で遠く天平の風を感じながら、宝生流の仕舞で室町を経て、現代へと連なる刻という経の旅。それは遠く中近東、インドを経て中国、韓国から連なる、異国文化を味わう緯の旅でもあります。。

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